https://www.youtube.com/watch?v=ORq_Hi5dB-g

このスピーチの一番のパンチラインは「AIが最終的にやることといえば、凡人をさらにバカにすることくらいだと思っている。」という件だろう。

ロニーチェンは「医学や物理学の発展のためのAI利用」は否定していない。つまりいわゆる単純化された「反AI論者」ではないわけだ。だがAIについて少しでも否定的な意見を言うと吹き上がる人たちは一定数いる。一部のAIに関する言説というのはもはや信仰や神学論争のようになっていて、「我々の神が否定された」とでも思うのだろうか。あらゆる物事は賛成と反対の白黒に色分けできるほど単純ではない。物事を賛成か反対かでしか議論できない人間は一生好き嫌い.comでも見てればいい。

彼が問題だとしているのは「認知的負債」の話だ。凡人はAIをどの程度使うのか、どこからどこまでの範囲をAIに任せるのかといった精緻な判断ができないので、使えば使うほど価値判断や意思決定の重要な部分をAIに飲み込まれてしまう。その結果、彼らはこう思うだろう。「自分は賢くなった。」だが賢いのはAIであってあなたではない。あなたはもう「自分の意思で判断する。」という人間性の根幹を放棄し、機械のために働くようになっているというだけだ。

"The creating is the fun part."こんな当たり前で素朴なことすら人に言われなければわからないなんて、人類はいつからこんなに劣化したんだ。