デザイン業が倒産するとか職が奪われるって話をしたがる人は多いけど、ごく普通に考えてデザイナー、イラストレーターの様ないわゆる「クリエイター」みたいな職業は社会から求められている以上に数が多いので今より半分に減ったところで誰も困らない。特に資格もなく名乗るだけで誰でも名乗れる職業であるがゆえに不当に数が増えすぎて迷惑しているのは本当に能力のあるクリエイターなんじゃないかな。生成AIの台頭によって中途半端な人たちが全員退場することはそういう人たちにとってはむしろ歓迎すべきことになるかもしれない。ただその能力差について人々が気付き、無意味なスロップの量産から手を引くのは「流行」というメッキが剥がれ、過渡期を過ぎて本当の意味でスロップが社会を埋め尽くす頃、つまり人々が飽きる頃だろう。過渡期の現在のような状況に耐えかねて能力のある人まで一緒くたに退場してしまう可能性もあるが、結局は生き残る意志や覚悟があるかという事も含めて能力だということなのだろう。
最近実際に描かれたイラストに「AIっぽい」ってイチャモンつけてるポストをよく見かける。これが絵であれば大きな実害は無いかもしれないが(当事者はムカつくだろうけど)、こういう疑心暗鬼が情報一般に広がるのは相当まずい気がする。AIによる実害は、「質が良ければ人々はそれに気づくはずだ」とか「真実であれば信用してもらえるはずだ」といったような話ではなく、そもそも100万個ある嘘の中から真実を探し出す気力がある人間がいるのかどうかとか、そういうメタレベルの話になってきている。これの行き着く先は、AIがついた嘘をAIを使って検証するという単なる電力の無駄である。そもそも嘘が100万個あれば残りの真実まで嘘に見えてくるはずで、そうなると認知的には真実が不在になるのではないか。