美大受験について
美大芸大には奇人変人が多いというステレオタイプがあるが、そもそも受験のシステム自体がそういう外れ値を受け入れる仕組みを持っていない。美大に受かりやすいのは真面目で学力がそこそこあって予備校講師の言っていることをちゃんと理解できる人だ。
ぼく自身も、高校生の頃に偏差値競争の虚無に嫌気が差して美大を目指してみたけど、美大受験もデッサンを使って偏差値の概念を再現しているだけで、ほとんど同じようなものだと気付いた。
そういう偏差値的な性質を利用されているからか、美大芸大受験は一部の予備校に攻略法をハックされている。どこの大学とは言わないが、ある特定の予備校出身者で学部の半数が埋め尽くされてる異常な状態が20年も続いている。そうやって「攻略法」が編み出されてしまっている時点で相当くだらないと思うが、もし美大芸大を目指したい人がいれば、予備校は行きたい学部に合格者をなるべくたくさん出している、つまり攻略法を知っている講師がいる所に行くべきだろう。
今から美大芸大を目指す人に言いたいことがあるとすれば、「入れなくても別に構わないよ」ってことかな。少なくとも浪人までする必要はない。ぼくも高校生の頃はとにかく頑固で頭が固くて、どうしても芸大に入りたいっていう気持ちばかりで1年浪人したけど、結局合格もしなかったし、今になるとあの時あれほどこだわっていた理由がよくわからない。
時が経てば受験だの大学なんてものはその程度のものでしかないし、大人になってからも出身大学の名前でイキってるような人は大体ロクでもない人間なのだから、近視眼的に人生を捉えない方が良い、と高校生の頃の自分に言ってやりたい。