SNSに何か投稿すると「AIで全部できるよ」みたいなコメント付けてくる人間が必ずいるけど、こういう人たちよりぼくの方がよっぽどAI使ってると思うんだけど。要するに無知で解像度が粗いからなんでもできると思ってしまうということなのだろう。こういう人間が素朴にシンギュラリティ終末論に傾倒していくのは容易に想像がつく。
ただ本当にAIが自分と同じように全部やってくれるのかは気になるところではある。上で述べたようなタイプの人間は、そういう嫌味を言うことで他人に精神的なダメージを与えられるとでも考えているのかもしれないが、ぼくは自分が手作業で何もやらなくても、指示だけで同じものが出てくるならそれで構わないとさえ思っている。
そこで今作っているリトポロジーツールを使って、ぼくがリトポロジーをする様子を録画したものをClaudeに見せ、同じようなクオリティでリトポロジーをやってほしいとお願いしたら、数時間かかるうえに、同程度、もしくはさらに上のクオリティまで持っていける確率は5%未満だと言われてしまった。
なぜそんなに時間がかかるのかと聞いたところ、C4DをMCPで操作していると、1回のプログラム実行中に画面が止まるうえに、1回ごとに「実行、画像の確認、直し」という往復が必要だからだそうだ。1往復は数十秒から数分かかるとのこと。
そう考えると、デジタルでモノを作っている場合でもマウスやキーボード、ペンタブレットといったフィジカルインターフェースを経由している限りは、デジタルですべてが完結しているAIと比較するとフィジカルの要素が少なからず入ってくるので、根本的にアプローチ方法が違うのだと感じた。
こういうことを1つずつ理解していくことが解像度を上げることにつながる。冒頭で書いたような、AIを使ってルサンチマンを発散したいだけの人間とか、食わず嫌いで反AIというシュプレヒコールを上げるだけの人間は、何度も言うようだがコインの表と裏で、どちらも理解しようとする気もなく、わからないからむやみやたらと過信したり怖がったりしているだけに見える。