ソーシャルプラットフォームはフォロワーとリーチを意図的に切り離した。フォロワー数云々はくだらない指標だと思っていたものの、今はそれよりさらに酷い。要は全てがランダムの、コンテキストを排除した単発の消費になるということだ。フォローとかフォロワーというのは、クソみたいな数字獲得競争を生みはしたものの、誰かをフォローしている、つまりその人のコンテキストを追うという点では意味があった。

今のような状況になると、作り手側も単発消費に全振りする羽目になり、ショート動画が氾濫し、ランダムに作られたものをランダムに消費する、といった(より最悪なのはそのランダム生成物自体が人間が作ったものですらないということだが)地獄が生まれる。

ショート動画は現代のドラッグのようなものだ。知り合いにバーテンダーがいるが、夜職はきつい仕事でストレスも多く、仕事が終わったあとは3時間くらいYoutubeショートを見ることしかできなくなるらしい。3時間ショート動画って、1本30秒だとしても360本だ。もはや内容など見てもいなければ覚えてもいないだろう。要するにただ「新奇の刺激を得る」という脳の根源的な欲求に従って指を動かしているだけだ。いつからモノを作る人間はドラッグディーラーになったのか。